情状証人の役割

重大事件や前科がある場合、またそうでなくとも薬物犯罪等については、裁判を避けられないケースが少なくありません。
それらの事件で重要になってくるのが情状弁護です。
情状弁護とは犯罪事実自体には争いがない場合に、弁護人が本人にとって有利な事情を主張し、量刑を軽くするための活動です。

示談や贖罪寄付も、この情状弁護の一つとなります。
そして、刑事裁判においては、情状証人の存在が情状弁護において重要な役割を果たします。

情状証人には本人の親族、特に親、配偶者、兄弟姉妹のいずれかがなるのが通常です。
情状証人は、刑事裁判で証言台の前に立ち、本人の生活状況、性格、今後、自分が本人を指導監督していくことなどを述べることになります。

証言までの流れ

風景写真

情状証人として、裁判所で証言するには、その旨の証拠調べ請求をすることが必要です。
証拠調べ請求は弁護士がおこなうので、ご安心ください。
当日、ご本人にお願いすることになるのは、出頭カードへの記入、押印と宣誓、実際の証言です。

裁判では証拠調べ以外にも様々な手続きがおこなわれますので、その間は傍聴席でお待ちいただくことになります。
証拠調べの段階になりましたら、裁判官が「○○さん、証言台の前に来てください」と言うので、証言台の前に立ちます。
そこで氏名の確認があり、嘘をつかないという宣誓をします。宣誓は刑事訴訟法154条で規定されています。
誤った裁判をしないために、証人には正直に話すことが求められているのです。故意に嘘をついた場合は偽証罪に問われかねませんのでご注意ください。

実際の証言では、まず弁護士から質問されます。事案によって内容は異なるでしょうが、本人が深く反省していることや本件を除いては真面目に生活していたこと、今後、本人を見守り、2度と同じような事件を起こさせないことなどを話していただくことになるでしょう。

弁護人からの質問が終わると検察官からの質問に移ります。
検察官からは主に、「本当に被告人を監督することができるのか、できないのではないか」「24時間監視するのか」などといったように、ある意味意地悪な質問がなされます。

最後に裁判官から質問があり、尋問は終わりです。

尋問については、弁護士と事前に打ち合わせをしていただきますので、ご安心ください。

証言についてよくある質問

証言の時はどのような格好をしていけば良いですか?
特に服装に決まりはありません。ただし、刑事裁判の場ですから、その場にふさわしい格好でお願いします。
裁判官は「この証人は本当に被告人を監督できるのか」「被告人のことをきちんと理解している人物か」ということを見ています。あまりに非常識と裁判官に思われると証言に来ていただいたことが逆効果になりかねません。
一般的にはスーツが無難でしょう。

緊張して上手く話せる自信がないのですが。
証言は特別なことをするわけではありません。弁護士や検察官に聞かれたことに対し、事実をお答えいただければ大丈夫です。あらかじめ尋問の内容を予測して答えを作っておくということはあまりオススメしません。
忘れてしまった時に、頭の中が真っ白となり証言できなくなる方がいらっしゃるからです。
むしろ質問をよく聞くようにしていただき素直にお答えいただくのがベストです。裁判官にもそういった真摯な態度が必ず伝わります。

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